2011年6月8日水曜日

・・・う~ん

梅雨入り直後で既にネタ不足w  てな訳で数日前に見たゼロ戦のお話でも…(^_^;)

…実は
おいらゼロ戦って好きじゃありません。
何か神話化された存在になっちゃって『無敵』とか『最強』とか・・・
でも…そんな『エピソード』を排除して見た時
果たしてそんな機体なのか?って疑問が湧いて来るんですよね。

おいらがイメージするゼロ戦って
『貧弱な飛行機』ってのが一番なんですよ~
 まず正式採用前の段階で既に機体強度に起因する事故を起こしてます。
出だしがそうなら…その先は足りない部分を補っていかなきゃ行けない…
特に軍用機ですからねぇ~
闘えば当然被弾するでしょうし、戦況によっては無茶な使われ方される。
 それが試験の段階で強度不足なんて言ってたんじゃ…
敵に追い詰められ被弾して…必死で急旋回や急降下で逃げようとすれば
正常な状態で補強入れて対応してるような機体が損傷受けて大丈夫なの?って思う
良く美談のように語られる「徹底した軽量化で無敵の性能を手に入れた」なんて
『やっちゃいけない事をしただけ』だと思うんですよ

有名な『十分な防弾装備を持ってなかった』って話ね
どんな優秀なパイロットでも流れ弾に当たったらおしまい。
おまけに面積が広く被弾しやすい翼に燃料タンク…パラシュート着けてても
飛び降りる前に機上火災で命を落とされるパイロットが大多数…
それに較べて
以前みた写真で…ゼロ戦のライバルと(勝手に?)言われてる米軍のF6Fヘルキャット
数十発被弾して文字通り蜂の巣状態になった機体が無事空母に帰還してました。
パイロットがへたくそでコテンパンにやられても生きて帰って来れるんです
 まぁそこまでは良く聞くお話・・・
「でも無類の旋回性能で弾に当たらない」とか「必殺の20mm機銃が~」とか
いろいろ反論する人が多いです(^_^;)
 ・・・でもね
ゼロ戦って確か最高速度が560km/hぐらいですよね~
あ、エンジンとか馬力がって話じゃないんですよ
ホントに、マジで、掛け値無しで560km/hぐらいだったって話。
 何が言いたいかというと
その時代各国が使ってた同じくらいの性能の戦闘機
水平に飛んで出せる速度がそのぐらいって事ですが
急降下すれば800km/hぐらいは出せるんですよ~
 …で、ゼロ戦。
急降下して600km/h出したらもう危ない。それで敵を振り切ろうとすれば・・・
空中分解しちゃったらしいです( ̄д ̄;)
つまり水平飛行で出せる最高速度と機体強度で制限される限界速度が同じぐらい(汗)
 おいらもその話知った時「まさか~」と思ったんですけどね
証拠の写真も有るようですよ。

全速で水平飛行するゼロ戦の翼が捩れて表面にシワが出来てるやつ(゜□ ゜||

おいらが好きな飛行機にドイツのFw190てのが有るんですけどね
ほっけ売り…フォッケウルフ190

 コレがしこたま頑丈なヤツでして(^▽^;)
設計したクルト・タンク技師が
「とにかく頑丈!加速!横転性能!」って判りやすい思想の元開発し
おまけに生産性、整備性が良好ってもんだから名機ですな。
こちらFw190の初飛行は1939年6月
ゼロ戦が1939年4月の初飛行なんで同世代の戦闘機ですな。
そのFw190
初期のAタイプでも600km/h以上の速度で飛び
急降下なんざ850km/h出しても平気どころか旋回に入れたって話
それに比べゼロ戦って…高速で急旋回するとマズイんで(壊れる)
ワザと操縦系のワイヤーに細工して舵が効かなくしてたという・・・(-_-;)

それもこれも一重に『強度不足』が原因でしょうね。
当然ゼロ戦自慢の重武装20mm機銃も…翼が捩れまくって当たりゃしなかったでしょう。
だから実際のゼロ戦って相手が同格の戦闘機だった場合…
相手に奇襲掛けるにも急降下してせいぜい600km/h程度
途中で気付かれ相手が加速して逃げれば追い付けない。
逃げた相手は急降下の余勢で上昇。アンダーパワーのゼロ戦はますます追い付けない。
そして今度は相手が上空の優位から800km/hとかの速度で攻撃を仕掛けてきたら…
ズーム&ダイブ…垂直方向の戦闘ってやつね。

そしたら急速横転も苦手なゼロ戦はクルクル水平に旋回しながら避けるしかない…
しかも速度を出すと舵が効かないから300km/hぐらいの速度で水平旋回しながら
反撃をかわすのに必死だったんじゃないのかなぁ?
腕に覚えのある一部のパイロットは何とか出来たかもしれませんが
並みの腕前じゃ無理でしょう…しかもパイロットを守る防弾装備も貧弱…
どう考えても『無敵』だったなんて有り得ないですよ

おいら思うに…ゼロ戦側のパイロットの常識からすれば
敵に襲い掛かり数発当てると仕留めたぞ~!『物凄い速度で落ちていく』から
やった!撃墜だ~♪( ̄ー ̄)v
 ところが相手は…
防弾装備が充実してるから7.7mm機銃弾ぐらい当たっても耐える
落ちて行ったんじゃなく襲われたから逃げようと急降下した。
その速度はゼロ戦には考えられない程の物凄い速度。
落ちてるんじゃなくてダイブして逃げてるだけ~。撃たれた相手は振り切った後
(´・ω・`;)==あ~びっくりしたぁ~って
そのまま帰還してるケースが多かったりして…

実際連合軍機VSゼロ戦の『キルレシオ』は時間が経つにつれてゼロ戦が劣勢のようです。
だって考えてみてください…
大戦後半になるとイギリスのスピットファイヤーやらドイツのメッサーシュミットやらの空戦は
パワーダイブ(エンジン全開で急降下)して900km/hだの1000km/hだの出してたそうですよ~
 そんな中で後期型でもパワーダイブどころか700km/hで危ないゼロ戦が闘ったら
空中分解で命を落とすか優位から狙い撃ちされて命を落とすかじゃないですかね?
パイロットが必死に操って生き延びてたんだと思います。

まぁこの話はゼロ戦がダメ飛行機だったって話じゃないですよ
優秀な飛行機ではあったけど・・・
でもおいら的に、その優秀だった部分ってのが
その中で「要求性能を満たす為人命を軽視して実現させてる」のが嫌いなんですよ…
「軍の要求満たす為、安全率下げました。生存性無視ですが。何か?(・з・)~♪」みたいな
…弾なんてヒラヒラ避けりゃ~良いんだよ!!なんて本気で考えてたのかなぁ?

この角度から見た時さ…
コクピットの中に追い詰められて必死で逃げ惑う
若いパイロットの姿を想像してちょっと切なかったです…

ちなみに…ココまで言っちゃマズイかもだけど
実はゼロ戦…英国の某試作機のパクリ疑惑も有るんですよ~
いや、主脚を某米国機からパクッた疑惑と別にね…
その英国機に米国機の主脚を移植すると…異常なほど酷似する…てゆうかそのもの。
しかも某試作機の方が1年ほど先に完成して…正式採用されない凡作機でしたが
…それに「やっちゃいけない」ぐらいの軽量化を施せば…飛躍的な性能向上が~
逆に言うとゼロ戦に十分な強度と防弾装備を施せば凡作グロスターF5…(言っちゃったw)

ゼロ戦じゃないのよ~(F5/34)

形状・寸法・各数値がほぼ同じだけど←(それをパクリというんじゃ?)
機体構造が違う!
構造は前作の九六艦戦のモノだ!!…と
ゼロ戦のファンは否定されてますが

軽量化の為に九六艦戦の構造をフィードバックしたとすれば…?
だってゼロ戦ってば「無いもの強請り」とまで評したという海軍の要求を
僅か1年足らずで実現させて完成という開発期間の短さですから不自然です。
海軍の要求する「九六艦戦並みの運動性」にする為
F5の翼面荷重を手持ちのエンジン使って九六艦戦に合わせようとすりゃ~
やることは徹底した軽量化ですからね。
コピーでは無いが参考にしてる可能性は十分有ると思いますよ。

え?なんでF5かって?…エンジン…手持ちの瑞星とマーキュリーエンジンが
ほぼ同寸法だったから都合良かったんじゃ?
九六艦戦で使ったエンジンも同じブリストル製ジュピターエンジンのコピー『寿』だし。

H技師、その話されて「それは違う!」と明確に否定しなかったという噂付き~(^_^;)
ま、噂です。軍用機が影響しあってるのは珍しい事じゃ無いですしね
まったくのコピー機も当たり前のように登場したりしてますから。

ゼロ戦ファンの方申し訳ないっす
おいら…頑丈で撃たれ強かったらしい四式戦の方が好きです。

(三菱より中島…クルマも三菱よりスバルが好き♪)

2 件のコメント:

  1. 零戦に関しては正直、最後のあがきというか。。。(以下自粛)
    フォッケウルフは色々な逸話がありますね、自分も好きです(^^)

    戦争に限らず戦う為に造られたモノって何でもそうなのですが、無駄が無くて、デザインの全てが機能の為に設計されていると思います。
    その中身や外観は結局設計した人の感性や思いが詰まってるはずです。
    ヒトそれぞれなんですけど、そういうトコから来る機能美がたまらんです(^^)
    ミリタリーがスキな人ってそこがツボなんでしょうね。
    (と、「オレは普通の人」風に分析してみる。。。(゚o゜)\バキ )

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  2. >かわむらさん
    ゼロ戦…嫌いじゃないけど好きになれないのです。

    現実を見ずに「最強の」とか「傑作機」とか言ってばかりで
    反省が無い評論が一番イヤかな~
    冷静に考えて同世代の機体と較べて特に優れた点は
    そんなに無いと思うんですよね…
    何がイケナイって『生きて帰れる為』の装備が貧弱なのが…

    展示してあるゼロ戦を斜め後ろから見降ろした時
    ガンカメラで撮影された日本機の映像思い出しましてねぇ
    濃緑に日の丸の機体が一瞬でオレンジの炎に包まれる姿…
    あれじゃ助からないよなぁ~って。悲しいですね。
    他国の機体の映像は部品が飛び散るぐらい撃ちまくられても
    煙ふきながら画面からフレームアウトするでしょ~
    パイロット脱出してるかな~?とか思える。

    それが「世界に誇る日本の航空技術の粋」だったとは
    認めたくないんです(^_^;)

    やっぱおいらゼロ戦より『鍾馗』か『疾風』だな
    (もはや『普通の人』風はムリっすw)

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