2011年6月7日火曜日

梅雨入りです

遂に北部九州も梅雨入りしました~
しばらくネタに事欠く状況が続いてしまいますねぇ…(-_-;)=3

てな訳で…
我が家のガレージの長老
富士産業S-302BT ラビットツーリングの登場です♪(^-^)



多分おいらより年上…
半世紀近く前のスクーターとなる訳ですが
今でも走行可能な現役車両です

しかも…別段保存に気を使ってる訳でもなく
たま~にエンジン掛けて…あ、バッテリー上がってるなぁ~と思ったら充電して
タイヤの空気圧チェックしたらOKてな感じ。

キーをONに回してスターターボタンを押せば
“くるくるくるくるるるるる・・・る・・・る・・る・・っとっとっとっとんととんとんとんとんとん”って
眠たそうに目覚めます

今やスクーターといえばクラッチレス。AT免許で乗れる・・・ってイメージですが
このラビットは4速マニュアル車
ハンドルグリップ部分を捻ってシフトチェンジを行います。

クラッチを握ってグリップ部分を下に捻れば1速
2速からは上に捻ります
その時クラッチレバーも一緒に回るのでレバーが下向いたり上向いたりします(^▽^;)
べスパも同じですね~
ハンドチェンジだとシフトペダルと違い革靴とかの甲の部分を傷めないので良いそうです
カブなんかのシーソー式と同じ理由かな?でもコチラは更に女性のヒール付きでもOK

“がっちょん”ってギヤを入れたら
“ばろろろろ~すととんとんとん・・ばろろろ~んすととんとん…”て走り出す
加速は多少心もとないものの、今でも70km/hは出ますよ
なんともタフな乗り物ですね~(^_^)

このラビットさんS-302BTは実用車であるS-301と比べ3速ミッションが4速へ
一体型のロングシート(301はタンデムシートが別体)前後に大型のキャリアを持ち
べスパやランブレッタに対抗出来るスポーティーな高速スクーターとして開発されたそうです
輸出モデルには150ccのS-402BTというモデルもあるみたいですね
高性能モデルとして好評で、今でも海外にオーナーズクラブが存在するようです。

あと面白いのが・・・
シート下の部分。浅いながらも結構な収納スペースとなってます
燃料タンクもシート下・・・こちらも浅く平べったい形状。
そんなタンクだと問題が起きるのが…
坂道など傾斜してる所へ行くと燃料が片寄って落ちて来なくなる事。。。

そこでこのラビットはタンクの前後に燃料の取り出し口を設けて解消してあります
似たような工夫が…飛行機の燃料タンク。
昔の試作機で(ロケット戦闘機だったかな?)上昇力が凄かったので
急角度で上昇させたら燃料が片寄ってしまい取り出し口が露出してしまいエンジン停止
そのまま墜落する事故があったとか…

このラビットの製作は元中島飛行機という航空機メーカー(現富士重工)
その辺の設計は手馴れたモンだったのかもしれませんね(^。^)

このラビットと同じ様に戦後の敗戦国では
製作を禁じられた航空機メーカーがスクーターを生産してます

有名なゼロ戦を作っていた三菱はシルバーピジョンというスクーター。
ドイツでもハインケル。メッサーシュミットは3輪で屋根付きのキャビンスクーターを。
そしてイタリアではピアッジョのべスパ。

そんな飛行機屋さんが生み出したスクーター達は今のスクーターとは
一味も二味も違う乗り物のような気がします



4 件のコメント:

  1. いいな〜
    この時代の乗り物って意外と丈夫ですよね(^^)
    ヤマハが楽器以外のモノを造るきっかけも飛行機のプロペラだそうで。
    楽器を造る技術が、堅い木からプロペラを造り出す技術につながったそうな。
    「飛行機」ってなんか夢があるっつうか、やっぱあこがれる。

    本田やトヨタが飛行機に手を出す気持ちもわかる気がするけど、自動車屋が手を出してモノになるのか疑問に思ってます(^^;
    元飛行機屋のスバルのクルマ造りを見ればわかるんですが、搭乗者の命に関わるとこは絶対手を抜かないんですね。
    (日産は飛行機屋だったことを忘れてしまいつつある気が(゚o゜)\バキ )
    メーカーのこういうDNAはやっぱ生まれ持ってないとダメな気がします。。。

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  2. >かわむ~さん

    日産も中島飛行機系列のプリンス自動車のDNAが…
    あ、そうそうルノーも飛行機作ってましたね♪

    スバルの場合…前身の中島飛行機が
    軍用機メーカーでもあったんで
    何処か設計思想が違うのかもしれませんねぇ

    技術力で較べれば
    トヨタは…ちょっと置いといてw
    ホンダは勝るとも劣らないレベルなのでしょうけど…
    軍用機と言う命のやり取りをするモノを
    手掛けていたって部分は
    なかなか埋まらないトコロがあるかもしれませんね

    商売上手なのはダントツでトヨタなんでしょう
    機織り機械のDNAが脈々と…

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  3. 日産は航空宇宙部門を売却した時点でアウトな気がします。。。
    あの時はマジでがっかりしました。
    そのお陰で生き残れたのか?と言うとそうでもないので(^^;

    スバルを「元飛行機屋」と書きましたが今も現役飛行機屋でした、すんません。
    表に出てないけど色々造ってます(^^)
    資本的にはトヨタ傘下になってしまったけど、マジでがんばって欲しい!

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  4. 『はやぶさ』打ち上げたM-V型ロケットの固体燃料エンジン
    日産で作ってたんじゃなかったでしたっけ?
    残念ですよねぇ…はやぶさが帰って来てから騒ぎだして…
    打ち上げたロケットも世界的に珍しい物だったのに

    中島飛行機時代から考えると…
    商売上手の機織り機屋とじゃ会社の格が違うよ…って
    個人的には思ってますけどねw

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